元検事の弁護士の半生を綴ったノンフィクション。
これでもか、というほど実名を並べていて、日本の闇の部分を感じることができて面白い。
著者が貧しさから這い上がるところや、仕事にのめり込むところ、バブル真摯やヤクザとの交流などの描写は面白いのだが、図らずも善と悪の境目が見えなくなっていることを著者自身が書き出していて、それを理解できないまま今に至っているところに恐ろしさを感じる。
カーネギーの「人を動かす」にあった、悪人は自分が悪い事をしているということが全くわからない、ということをまさに地で行くのがこの著者だ。被告人を弁護して刑を軽くするためには、ウソも厭わず実行するシーンや、ヤクザとの付き合いなど、枚挙にいとまがない。
この本ではバブルという異常な時代についてもよくわかるが、一般人である自分からはまるで小説の中の世界のようであり、お金の話は特にリアル感がない。やはりこういう世界にいると色々と麻痺してしまうのだろうか。
面白い本で読み応えはあるが、読後感は物悲しい感じがする本。
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これでもか、というほど実名を並べていて、日本の闇の部分を感じることができて面白い。
著者が貧しさから這い上がるところや、仕事にのめり込むところ、バブル真摯やヤクザとの交流などの描写は面白いのだが、図らずも善と悪の境目が見えなくなっていることを著者自身が書き出していて、それを理解できないまま今に至っているところに恐ろしさを感じる。
カーネギーの「人を動かす」にあった、悪人は自分が悪い事をしているということが全くわからない、ということをまさに地で行くのがこの著者だ。被告人を弁護して刑を軽くするためには、ウソも厭わず実行するシーンや、ヤクザとの付き合いなど、枚挙にいとまがない。
この本ではバブルという異常な時代についてもよくわかるが、一般人である自分からはまるで小説の中の世界のようであり、お金の話は特にリアル感がない。やはりこういう世界にいると色々と麻痺してしまうのだろうか。
面白い本で読み応えはあるが、読後感は物悲しい感じがする本。
なかなかおすすめ。
20の絵画について、それぞれの怖さについて論評されている。時代背景、宗教的背景、その描き手の背景など、すべてをひっくるめて、それぞれ評を価しているので非常に面白い。筆者の文章力なのか、エクスクラメーションマークが入っているせいなのかわからないが、途中いくらか大げさなような、必要以上に背景を読んでいるような箇所も感じられなくはないが、それを差し引いても十分面白い。
もともと絵の見方を知らなかった、という人から、絵に色々な意味が隠されていることはわかるけど、そういう解説本ってないよな、と思っていた人まで、多少でも絵に興味のある人には楽しめる。
ところで絵の解説本といえばこの本。
これまで、絵の関係の本は「イメージを読む」しか読んだ事がなかったが、「怖い絵」は個別に例を出しているところがテンポよく楽しめた。惜しむらくはもっと大きなサイズで、詳細に絵を見たかったこと。ページがまたがって絵の写真が載っているので、間が見えなかったりするのはイマイチ。PCでその絵を探して、表示しながら読むとさらに一層楽しめるかもしれない。
ちなみに、読了した翌日にBS朝日で「イーゼンハイムの祭壇画」を見て、その激しい写実に息を呑んだ。やはり知識があってから絵を見ると感じ方が違う。そういう意味でも、海外旅行では絵を見に行く、という人にはお勧めの本。プラド美術館で見た絵もこの本にいくつかあったが、もう一度あの絵を見てみたいと思った。
海外旅行に行ったときにマドリッドやパリでしか絵を見ません、なんていう私と同じような人でも十分に楽しめる一冊。
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20の絵画について、それぞれの怖さについて論評されている。時代背景、宗教的背景、その描き手の背景など、すべてをひっくるめて、それぞれ評を価しているので非常に面白い。筆者の文章力なのか、エクスクラメーションマークが入っているせいなのかわからないが、途中いくらか大げさなような、必要以上に背景を読んでいるような箇所も感じられなくはないが、それを差し引いても十分面白い。
もともと絵の見方を知らなかった、という人から、絵に色々な意味が隠されていることはわかるけど、そういう解説本ってないよな、と思っていた人まで、多少でも絵に興味のある人には楽しめる。
ところで絵の解説本といえばこの本。
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これまで、絵の関係の本は「イメージを読む」しか読んだ事がなかったが、「怖い絵」は個別に例を出しているところがテンポよく楽しめた。惜しむらくはもっと大きなサイズで、詳細に絵を見たかったこと。ページがまたがって絵の写真が載っているので、間が見えなかったりするのはイマイチ。PCでその絵を探して、表示しながら読むとさらに一層楽しめるかもしれない。
ちなみに、読了した翌日にBS朝日で「イーゼンハイムの祭壇画」を見て、その激しい写実に息を呑んだ。やはり知識があってから絵を見ると感じ方が違う。そういう意味でも、海外旅行では絵を見に行く、という人にはお勧めの本。プラド美術館で見た絵もこの本にいくつかあったが、もう一度あの絵を見てみたいと思った。
海外旅行に行ったときにマドリッドやパリでしか絵を見ません、なんていう私と同じような人でも十分に楽しめる一冊。
職業の紹介よりも村上龍のエッセイが興味深い
タイトルどおり13歳をターゲットにしているのだろうが、大人がパラパラと眺めることでも楽しめる本。各分野の職業を紹介したあと、それぞれの分野に村上がエッセイを書いていて、それがなかなか興味深い。
個人的に面白かったのは、自身の職業である作家に関する紹介。それから私自身の職業分野であるIT関連のことにページが多く割かれており、その辺りは非常に興味深く読めた。
「13歳が20歳になるころには」という終章では、IT業界を特集している。伊藤穣一氏と高島宏平氏へのインタビューを7年というスパンで行っているため、興味深く読めた(こういう中期的な視点で書かれた本はなかなかないので)。
「職業」について初めて考える中学生には良い本。
2003年11月30日 第一刷
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タイトルどおり13歳をターゲットにしているのだろうが、大人がパラパラと眺めることでも楽しめる本。各分野の職業を紹介したあと、それぞれの分野に村上がエッセイを書いていて、それがなかなか興味深い。
個人的に面白かったのは、自身の職業である作家に関する紹介。それから私自身の職業分野であるIT関連のことにページが多く割かれており、その辺りは非常に興味深く読めた。
「13歳が20歳になるころには」という終章では、IT業界を特集している。伊藤穣一氏と高島宏平氏へのインタビューを7年というスパンで行っているため、興味深く読めた(こういう中期的な視点で書かれた本はなかなかないので)。
「職業」について初めて考える中学生には良い本。
2003年11月30日 第一刷
カーネギーの本
初版は1936年。以後1918年の改訂版が出るまでに1,500万部を売り上げたらしい。日本語版も1958年に第一版を出したあと、以来24年間で169刷を重ねている。
これはあとがきに書かれており、このあとがきは1981年に書かれているので、その後も部数を伸ばしていることだろう。本特装版は、2007年3月に第一刷を発行しているが、通常版を読んでいないので違いは不明。
本書は以下の5章からなっている。
1.人を動かす3原則
2.人に好かれる6原則
3.人を説得する12原則
4.人を変える9原則
5.幸福な家庭をつくる7原則(付録)
最も心に残ったのは「1.1 盗人にも五分の理を認める」だった。簡単に言えば相手の立場に立って物事を考え、非難や批判をしないこと、というような内容だ。これを含めて、「わかっちゃいるけどなかなかできないこと」がつらつらと書かれている。
なんども読み返して自分の人生に活かしたい本。本書は人との関係の全て、つまり生きていくことにおいて有意義な本だ。すべてを取り入れることもないと思うが、自分に必要なことを共感し、実践できればほんの少し、今より良い人生が送れるかもしれない。
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初版は1936年。以後1918年の改訂版が出るまでに1,500万部を売り上げたらしい。日本語版も1958年に第一版を出したあと、以来24年間で169刷を重ねている。
これはあとがきに書かれており、このあとがきは1981年に書かれているので、その後も部数を伸ばしていることだろう。本特装版は、2007年3月に第一刷を発行しているが、通常版を読んでいないので違いは不明。
本書は以下の5章からなっている。
1.人を動かす3原則
2.人に好かれる6原則
3.人を説得する12原則
4.人を変える9原則
5.幸福な家庭をつくる7原則(付録)
最も心に残ったのは「1.1 盗人にも五分の理を認める」だった。簡単に言えば相手の立場に立って物事を考え、非難や批判をしないこと、というような内容だ。これを含めて、「わかっちゃいるけどなかなかできないこと」がつらつらと書かれている。
なんども読み返して自分の人生に活かしたい本。本書は人との関係の全て、つまり生きていくことにおいて有意義な本だ。すべてを取り入れることもないと思うが、自分に必要なことを共感し、実践できればほんの少し、今より良い人生が送れるかもしれない。







